~診断にエコー検査が有効だった症例~
Q.こんな症状ありませんか?
CASE1 階段で息切れ
50代女性
足のむくみと階段を上る時の息苦しさを感じていましたが病院へ行くのが嫌で我慢しておられました。
ある日とうとう仕事を休まないといけない程息切れがひどくなったため不安になり受診されました。
超音波検査をしたところ、心臓の動きが弱くなっており、水もたまっている様子があり心不全の状態でした。
すぐに近隣の病院へ紹介し入院となりました。
退院後は息苦しさや足のむくみがなくなり、お仕事も復帰できておられます。
病院嫌いの方でしたが今では定期的に通院されておられます。
CASE2 だんだんひどくなる腹痛
40代男性
おなかの痛みで受診されました。
3日前くらいから下腹の痛みがありましたがお仕事を休めず我慢されており、我慢の限界に近づいたため、駆け込みで受診されました。
おなか全体が固く、超音波で虫垂(盲腸)の腫れがあり、虫垂炎の診断で近隣の病院を受診していただきました。緊急手術となり、一命をとりとめました。
退院後はすっかりお腹の痛みもよくなりました。
CASE3 脇腹の痛み、背中の痛み
60代女性
発熱と右わき腹の痛みで受診されました。
これまで何度か膀胱炎にかかっていましたので尿路系の感染を疑って
尿検査をすると細菌感染の所見があり、血液検査では炎症反応の上昇がありました。
また、痛みのある部分に超音波をあてると右の腎臓が腫れており、腎盂腎炎の所見でした。
抗生物質の点滴を毎日行いましたところ、熱も下がり、右わき腹の痛みもよくなりました。
CASE4 急に太った?
60才女性
たいして食べていないのに急におなかがでてきた気がするとのことで受診されました。
身体診察をいたしますと、たしかにおなかだけが不自然にぽっこりしています。
お腹にエコーをあててみると脂肪ではなく腹水の貯留がありました。
単なる肥満ではありませんでした。
もともと肝臓のご病気をお持ちでしたので、すぐに通院中の病院を受診してもらいました。
利尿剤の飲み薬によって腹水がよくなり、元通りスマートな体になりました。
CASE5 だるさ、続く微熱
30代女性
微熱とのどの痛みとだるさが1か月くらい続き、いくつか病院を受診したそうですが、
風邪かなあといわれていたそうです。
体調不良の原因もわからないし、他でもらった薬も効かないとのことで受診されました。
身体診察で首の一部に押したら痛みを生じる部分がありましたので、
エコーをあてたところ甲状腺の内部に炎症が起きていました。
血液検査では炎症反応と甲状腺ホルモンの上昇がありました。
亜急性甲状腺炎と診断し、お薬を開始しました。
体調不良の原因がわかりほっとしたのと、飲み薬でだるさや微熱もよくなり喜んでいただけました。
当院では下記の検査が可能です。
手足、胸部に電極を装着し安静にして検査します。
痛みはありません。
検査は数分程度で終わります。
不整脈や冠動脈の血流低下などがチェックできます。
血圧測定の際のマンシェットを両側手足に巻き付け、胸元に心音マイクをつけて検査します。
血圧測定と同じような検査で、5分程度で終わります。
動脈の硬さ(CAVI)と同時に、足の動脈のつまり具合(ABI)、血管年齢がわかります。
検査部位に検査用のゼリーを塗って検査をします。
少し圧迫をしますが痛みはありません。
検査は部位によりますが、10~20分程かかります。
専門の検査技師が画像情報を的確に読み取ります。
腹部の主な臓器、心臓、甲状腺などの観察や、頸動脈の血管壁の情報から動脈硬化の進行度合をみます。
超音波(エコー)検査は、腹部エコー、甲状腺エコー、頸動脈エコーがあります。
詳しい内容は下記「超音波(エコー)検査の種類」をご覧ください。
超音波(エコー)検査とは
超音波(エコー)検査とは、超音波を身体の中に向けて送り、臓器や組織から跳ね返ってくる反射波を検出し画像化する検査です。
超音波が伝わりやすいように、身体の表面に検査用のゼリーを塗り、超音波の出る器械(プローブ)をあてて検査を行います。
超音波は人体には無害で痛みもありません。
検査に関して疑問や不安がありましたら、医師やスタッフにお尋ねください。
主に肝臓・胆嚢・脾臓・膵臓・腎臓・腹部大動脈など上腹部の臓器を検査します。
参考までに膀胱、前立腺(男性)、子宮・卵巣(女性)など下腹部も観察します。
食事により胆嚢が萎縮したり、消化管ガスで見えにくい部分があるため、基本的には絶食で行います。
◆ 腹部エコーでわかる疾患
脂肪肝、胆石、腎臓結石、良性腫瘍、悪性腫瘍(がん)など様々な疾患がわかります。
<正常な肝臓と腎臓>
肝臓と腎臓がほぼ同じ色
<脂肪肝>
腎臓と比較し肝臓全体が白い
甲状腺の大きさや血流、しこりができていないかなどを検査します。
◆ 甲状腺エコーでわかる疾患
バセドウ病、橋本病、良性腫瘍、悪性腫瘍(がん)などがわかります。
<正常な甲状腺>
首にある左右の頸動脈の血管壁の肥厚・プラークによって血管が狭くなってないかを観察し、動脈硬化の評価をします。
動脈硬化により、脳梗塞・心筋梗塞などのリスクが上がるとされています。
特に生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)、喫煙される方は、定期的な動脈硬化の評価が必要です。
◆ 頸動脈エコーでわかること
動脈硬化の評価をします
<動脈硬化のない血管>
<プラークで一部が狭くなってる血管>
心臓の大きさや壁の厚さ、動き、弁の形状や開閉などをリアルタイムの動画で観察します。
◆ 心臓エコーでわかる疾患
心筋梗塞、弁膜症、心筋症などがわかります。
Copyright © meguminaika clinic All Rights Reserved.